ザ・ブルーハーツのファンクラブといえば、ブルーハーツ集団。
ブルーハーツ集団が発行していた会報紙といえば、THE BLUE PARTS。
当時、奇数月に発行されてました。
残念ながら全てのTHE BLUE PARTSは持っていないのですが、持っている範囲で、紹介していきたいと思います。
ということで、今回はTHE BLUE PARTS 1988年3月1日号です。
1988年3月のブルーハーツといえば
1988年2月8日をかわぎりに始まったTOUR’88 PRETTY PINEAPPLEの真っ最中です。全65公演という怒濤のスケジュール。まだ、3rdアルバムTRAIN-TRAINが出る前なので、1stと2ndの曲で構成されたライブだったと思われます。
表紙をめくると
先ほど書いたTOUR’88 PRETTY PINEAPPLEで2月12日に武道館で行われたライブのレポが手書き日でびっしりと書かれてあります。あとメンバーの写真も何枚か。ちなみに、この日がブルーハーツにとって初めての武道館ライブでした。
メンバーのインタビューページ
全国にいるブルーハーツ集団の会員からのレターを載せたページや、マーシーのコラムの後に、メンバーへのインタビューのページが載っています。
今回はここを一部抜粋してみようと思います。興味ある方は読んでみてくださいね。
やった。ブルーハーツ集団独占会見(当たり前か)。時は2/5、青山アンナミラーズ。ミニスカートの制服のウエイトレスに気もそぞろのメンバーに、根ほり葉ほりの質問攻撃。
ー「夜のヒットスタジオ」に出演したけど、やっぱりTVはむずかしい?
ヒ「オレはあんまり、やりたくないナ。」
マ「モニターないんだもん。」
河「カメラ前にして演奏するのって苦手だな。」
ー慣れないっていう意味での苦手さ?
梶「うん、それもあるかもしれないけどねェ。」
河「テレかナ。」
マ「機材とかも違ったんだよね。」
ヒ「機材が充実してたとしても、そりゃやっぱTVのスタッフは色々、コンサートスタッフとは違う部分でウルサイわけだあ、ネェ。」
ーノリも違う?
ヒ「違う違う。かみ合わない、話が。まあ、やってしまったもんはヨシとして、これからはあんまり出ないと思う。」
ーベスト10番組にもし入っちゃったりしたら?
ヒ「どーしよーかねー。朝から晩までだもんねぇ、TVは。」
梶「(ライブに)来てくれるんならね。」
河「だから夜ヒットみたいな形でナマで”はい、やりますよ”って一曲演るのは苦手です。ね。盛り上げられない。」
ーマーシーくんもおんなじ?
「うん、別にヒマならいいけど。うん。でも面倒くさいよ、一日中いなきゃなんないのは。」
ー派手な扉から出てこなきゃならないとか。
ヒ「あ、でもそーゆー、ディティールは好きです。人がどう思うかは別として、子供の頃から興味あるが。大道具やカメラってこんな風になっとんだあ、とか。でも実際、仕事としてとらえた時、この位めんどくせーもんねえなって。」
マ「別に、出たいとも思わないし、出たくないとも思わねえよ。どーでもいいや。」
ーまあ、遠いとかで見れない人もみれるっていうのはあるだろうね。
ヒ「それはあるかもしれない」
お次はファンのみんなから寄せられた質問、連発攻撃!
Q面食いですか?
ヒ「とびきりの面食いって書いといて下さい、みんなが失望するように(笑)」
梶「オリビア・ハッセーって書いといてください。」
ー好きなタレントっていう質問もあるからダブるんですけど・・・。
梶「うん、いいの(笑)。いーのいーの。」
河「オレ、面食い(笑)。」
マ「どーだろーなぁ。一般的に言われてる面食いじゃあないかもしんない。」
Q好きなアイドルは?
ヒ「あんまり詳しくないんですよ。」
マ「ウソだね!」
ヒ「本当ですうっ。結局、会ったことない人ってダメだわ。会ってイメージ狂う事ってあるもん。アイドルはあんまり・・・。」
梶「オレ、野沢直子も好きなんだ。」
ヒ「でたぁ!!それ面食いじゃねーよ(笑)」
梶「あのね、トゥナイト水曜の”どんとニューライフ”絶対毎回見てるもん(笑)」
河「オレ、ジミ・ヘン。シド・バレット。」
ヒ「そのかわし方がいいぞっ。」
河「オレ昔からアイドル好きになんなかったんだよね。松田聖子だけ、いいなあと思ったの。」
ーマーシー君はやっぱり?
マ「はい。中森明菜(笑)他にあんまり知らないし・・・。」
ー昔は?
マ「あ、山口百恵(笑)」
Q梶くんは髪の手入れ方は?
梶「電気バリカンで剃ります。」
ーモヒカンにした時のきっかけは?
梶「あれはね、刈ってたら失敗したの(笑)。じゃあ普通じゃ面白くないなーって、モミアゲ切ってみて、まだ面白くないなーって。だんだん上まで行っちゃった(笑)。」
Qリンダリンダの意味は?
ヒ「そんなもんねーよ(笑)。発明した。シャラララ、とか発明した人がおるでしょ、どっかに。それとおんなじ。語呂合わせ。じゃから、ライブでもランダロンダロンダ!って言ったりしよるが、時々。」
ヒロトはライブの時に、ひそかに?ランダロンダと歌っていたこともあったようです(笑)なんとなく、和気藹々とインタビューに答える姿が目に浮かびます。
ちなみに、最初に出てきた「夜のヒットスタジオ」の出演というのは、1987年12月30日に放送されたものだと思います。ファンにとっては、有名な古館さんとのやりとりで
古館さん「それともうひとつ聞きたい。インディーズから出てきて、マイナーが一気にメジャーになってるこの勢い、自分たちでどう思う?」
ヒ「インド人のことはよくわかんないです」
古館さん「国の、肉親の人たちが見てて(親族が夜ヒットであなたを見ているよという意味」
ヒ「あ、そか。じゃあ、NYの父と母に・・・。(会場爆笑)頼むよ、衛星放送」
という数々の有名なやりとりをした回です。Youtubeに最近では当たり前のようにあがっているので、興味ある方は見てみてください。
ちなみに、この日に演奏した曲はリンダリンダでした。
見たこともないような歌い方をするヒロトを見て、笑っている共演者もいますが、とてもとてもかっこいいです。マーシーのインタビューからモニターがないと語っているので、とても演奏しづらかったと思います。(というか、演奏でモニターがないのはとてもきつい・・・)ヒロトもTV出演でいろいろと思うことがあったのか、リンダリンダの歌い始めは「写真には テレビにも うつらない」と歌詞を付け加えています。
つらつらと余談も書いてしまいました。
ということで、THE BLUE PARTS の紹介でした!
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