ヒロトとマーシー曲の聞き取れない歌詞

THE BLUE HEARTS

ヒロトとマーシー(甲本ヒロトさんと真島昌利さん)は一緒にバンドを組んで30年以上になります。一番初めは、ザ・ブルーハーツ、次にザ・ハイロウズ、そして現在も活躍中のザ・クロマニヨンズでボーカルとギターとして長きにわたって心に響く名曲をこの世界に届けてくれています。

数々の曲を生み出している2人ですが、放送禁止用語を使っていて、一部歌詞が聞き取りづらくなっていたり、歌詞カードにも表記がされていない曲が存在します。今回はその曲と本当はどんな歌詞が書かれているのかについて紹介してみたいと思います。

終わらない歌

ザ・ブルーハーツの初期かある名曲「終わらない歌」。ファンであれば誰もが知っている曲だと思います。管理人も中学生時代からずっと聴いていますが、ことある毎に助けられている歌です。(しんどいことがあるときにいつも♪ホントの瞬間はいつも死ぬほど怖い物だから 逃げ出したくなったことは 今まで何度でもあった♪と心で歌っています)

それはさておき、この曲の一部に放送禁止用語が使われており、音源をいくら大きくしてもはっきりと聞えてきません。また歌詞カードにも・・・と表記されているのでわかりません。その部分は以下のところです。

終わらない歌を歌おう クソッタレの世界のため
終わらない歌を歌おう 全てのクズ共のために
終わらない歌を歌おう 一人ボッチで泣いた夜
終わらない歌を歌おう …あつかいされた日々

この「・・・あつかいされた日々」の部分ですが、実は

「キチガイあつかいされた日々」と歌っています。

この言葉は、江戸時代に精神病の呼称として平安時代からの「物狂い」に加えて「きちがひ(幾知可比)」として生まれたそうです。1970年代頃まではテレビや書籍のメディア、一般会話でも使用されていましたが、1974年以降一時期、「回復治療期に、テレビ・ラジオでこの語を聞いた精神障害者がショックを受けることにより、治癒を妨げる」などの医学的根拠を理由に大阪の各放送局が激しい抗議を受けたことが発端となり、以降使用自粛につながったそうです。(出典:weblio辞書)

ザ・ブルーハーツはメジャーデビューの条件として「歌詞を変えないこと」をあげていたので、終わらない歌も歌詞は変えずに曲の発表、ライブでの演奏に至ったのだと思います。

ガタガタゴー

ザ・ハイロウズの4枚目のアルバムである「バームクーヘン」に収録されている曲です。この曲もマーシーの作詞作曲です。

マーシー自身がボーカルをとっており、ヒロトのかっこいいハープ、白井さんの華麗なピアノも聞こえてくるしびれる1曲です。

そんなこの曲なのですが、放送禁止用語が含まれているので、音源でもおもいっきり「ピー」という音が入っている部分があります。

落ち着かないなら・・・でも吸えよ

くたびれたんなら・・・でもやれよ

結局のところ退屈なんだろ

早速ですが、・・・の部分の答えです。こう歌っています。

「落ち着かないなら大麻でも吸えよ くたびれたんならシャブでもやれよ」

なぜ、ピー扱いになったのかは、言わずもがなかと思うので、理由は省略します。

バームクーヘンは、ガタガタゴーやハスキー(欲望という名の戦車)、彼女はパンク、バームクーヘンと名曲盛りだくさんのアルバムです。よかったら聴いてみてください。

余談ですが、この曲はマーシーのソロ曲である「情報時代の野蛮人」に少し通ずるところがあるなと思います。RAW LIFEという下のアルバムに収録されていますし、Youtubeでも見ることができます。

番外編 平成のブルース

さて、最後に番外編です。ザ・ブルーハーツの5枚目のシングルである「青空」のB面で収録されている「平成のブルース」。10分を超える超大作です。この曲の途中でマーシーが英語を歌っている部分があり、ここは歌詞カードに載っていません。この英詞とその一つ前の歌詞からここに掲載します。

お金があったら社長もこわくねぇ
お金があったらサセンもこわくねぇ
お金があったらクビもこわくねぇ
お金があったらサベツもこわくねぇ
お金があったら地上げもこわくねぇ
みんながお金の言うこときくから
Well, its one for the money,
Two for the show, Three to get ready, Now go, cat, go.
But dont you step on my blue suede shoes.
You can do anything but lay off of my blue suede shoes

実はこのように歌われています。この英詞の部分は、マーシーの作詞ではありません。1956年に発売されたロカビリー歌手のカール・パーキンスの「ブルー・スエード・シューズ」 (Blue Suede Shoes) の歌詞の一部になります。この曲は、のちのエルビス・プレスリーがカバーして大ヒットしたことによって有名になり、エルビスの曲とも思われがちですが、カール・パーキンスが作詞作曲したものです。ロカビリーやロックンルールのスタンダードな曲としてたくさんのカバーがされています。(エルビスバージョンが収録されているアルバムです↓)

ちなみに、マーシーが歌っている部分を日本語に訳すと・・・

Well, it’s one for the money,

一つ目は金

Two for the show,

二つ目にショー

Three to get ready,

三つ目で準備万端

Now go, cat, go.

さあ、さわげ

But don’t you step on my blue suede shoes.

でも俺のブルースエードシューズは踏むなよ

You can do anything but lay off of my blue suede shoes.

何をしたってかまわないさ でも俺のブルースエードシューズだけは踏むな

と歌っています。また注目して聴いてみてください。

 

今回は聞き取れなくなっている、もしくは英語の歌詞の部分について紹介してみました。またそういった曲があれば追加してみたいと思います。

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