今回は、ザ・ブルーハーツのわーわーという曲について紹介します。
基本情報
作詞作曲はマーシー。シングル(あの娘にタッチ)でも、後に収録されたアルバム(Singles 1990-1993)でも、ライブバージョンしかなく、スタジオ収録されたものがあるのかは不明な1曲です。
わーわー といえば、タイトル通りの「わーわー」という歌詞がとても印象的ですが、それ以外にも耳に残るこのフレーズ
ポートアーサーで生まれた あの女の歌を聞いた
あの女 とは、誰のことを指すのか、気になった方もおられるのではないかと思います。
あの女とは
おそらくですが、その女性は、アメリカのロックミュージシャン、ジャニス・ジョプリンのことだと思われます。というのも、ジャニスの生まれはアメリカのテキサス州ポートーアーサー、そして、彼女は強烈なハスキーボイスのとてもかっこいいシンガーだったので、もちろん歌を歌っていました。まさしく、この歌詞にぴったりの女性ですよね。
彼女は自分の容姿に自信がなかったと言われていますが、歌っている姿や微笑んでいる姿、とても素敵です。
そんな彼女の曲といえば、Move Over や Try やSummertimeなどが個人的には思い浮かびます。どの曲にもとてつもないパワーが込められています。
27クラブの1人
ロックンロールの世界には、「27クラブ」という言葉があります。
知っている人は知っていますが、これは27歳で亡くなってしまったロックンローラーを指す言葉です。代表的な人はジミ・ヘンドリックスやジム・モリソン(The doors)、ロバート・ジョンソンなど。悲しいことに、ジャニスもその1人。死因は以前から乱用していたヘロイン。その日使っていたものが高純度で、致死量を超えてしまったそうです。ハリウッドのホテルの1室で、彼女はベッドの横の床に倒れており、残されたのは、4ドル50セントと封を切っていないマルボロが一箱。2枚目のソロアルバム「パール」をレコーディング中であった1970年10月4日の出来事でした。
影響を受けた日本人ミュージシャン
歌詞にしているくらいだから、マーシーが影響を受けたのは言うまでもありませんし、数え切れないくらい多くのミュージシャンがジャニスの影響を受けていると思います。
その中でも、個人的にひときわその影響を感じさせる日本人ミュージシャンはSuperflyさんです。確か、彼女自身が公言していたと思います。小柄なのにダナミックナ表現力、パワー溢れる歌声は、確かにジャニス・ジョプリンを彷彿させてます。
ジャニスは1969年に開催されたウッドストックフェスティバルというフェスに出演して歌ったことがありますが、2009年に40周記念として開催されたウッドストックフェスティバルに唯一の日本人としてSuperflyが出演し、ジャニスのナンバー「Down On Me」「Piece Of My Heart」の2曲を歌い上げました。ジャニスに影響を受けた凄いボーカリストがいると、ジャニスがかつて在籍していたバンドBig Brother & The Holding Companyが声をかけて実現したファンにとっても、本人にとっても夢の共演だったようです。
わーわーもジャニス・ジョプリンもSuperflyも、ぜひ聴いてみてください。
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